幡野広志さんの『なんで僕に聞くんだろう。』の発売を記念して、作家・岸田奈美さんが幡野さんに公開人生相談を行いました。岸田さんと幡野さんの対話を全4回でお届けします。
Read More想像してほしい。あなたは、会社員だ。月曜から金曜まで一生懸命働き、ヘドロのように疲れている。
今日はクリスマスイブだというのに、忙しくてお昼も食べそこねてしまった。もうお腹はペコペコだ。
待ちに待った、退勤まであと5分。
「あんた学校から3万円の報酬受け取ってるやろ。税金の申告漏れてるから、耳そろえて払うんやで」意訳するとこういう旨を書いたハガキが実家に届いたとき、まだ学生だった私は震え上がった。アホの私は当時、出身校から卒業生と講演を依頼され、ノコノコと講演に行き、報酬と言われ3万円を受け取ったのだった。
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私がえっさほいさとエッセイを書くためにやっていることと、血肉となっているおもしろい作品8本を紹介してます。家にいて退屈な人はこれらを読んでくれ〜い!有料定期購読マガジンですが、冒頭は無料で読めます。
「48時間後、イラン上空を飛ぶ航空機を、無差別に攻撃する」
1985年、イラクのフセイン元大統領が声明を出した。当然、イランに滞在していた外国人たちは慌てて出国。
215名の日本人も出国を試みたが、彼らを乗せる飛行機はなかった。
冬の澄んだ空気が気持ち良い、昼下がりのことだ。私は大きなしゃもじを持ち、家から駅までの道を歩いていた。冗談のような説明だが、私は本当に大きなしゃもじを持っている。
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昨日、AbemaTVの生放送ニュース番組「けやきヒルズ」に出演した。てっきり「ごきげんよう」のコロゾーポジションで呼ばれたのかと思ってたら、授かりし役割はコメンテーター。
コ、コメンテーター!?
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藪から棒に申し訳ないが。(高校生の頃まで、藪から棒とはぶっきらぼうの相方だと思っていた)ちょっと、思い出してみて。「天空の城ラピュタ」の冒頭で、パズーがラッパを吹いている。名シーンだ。パパーパパパーパパーパパーパー♪というメロディとともに、バサバサと飛び去っていく大量の鳩を。
「ワンマン 気仙沼行き」と表示された列車の前で、私は焦っていた。すでに日の落ちた一ノ関駅で、待つこと40分。ホームへ滑り込んできた列車の扉が、なぜか開かない。
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28歳にして、はじめてハワイへ降り立った。数年前仕事でハワイに行ったと言う(言ってみてーわ)母が「ハワイはいい」「ハワイはいいぞ」「ハワイの空気を吸うだけで元気になる」「私の前世は、ハワイの原住民だったはず」というような供述を繰り返すので、ノイローゼになる前に、2年かけてキッチリお金を貯めて、やってきた。
Read Moreかつて「魚の絵を描け」と言われて、横からではなく、正面から見た魚を描いた子どもがいた。私の父だ。
Read More疲れていた。泥のように疲れていた。締め切りが迫った原稿を、ギリギリまで書き終え、気づけば朝すらも通り過ぎ、昼になっていた。
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