愛を誓おうとする花嫁を、招かれざる客が連れ去る映画がある。教会に「ちょっと待ったあ!」を響き渡らせながら駆け寄り、呆然とする新郎を横目に、二人は愛の逃避行を遂げる。
Read More豊かさって、なんだろう。生きていると、何度か考えさせられる宿題だ。
小学校の作文だったり。新聞のインタビューだったり。明け方4時までデロデロに飲みながら、ふと聞かれたり。思い返せば、私が出す答えはいつも違っている。
12歳のころ、将来の夢は検察官になることだった。正義感が強かったわけではない。給食のおかずはいつも、不正に残していた。人の役に立ちたかったわけではない。おっちょこちょいの私は、いつも誰かに迷惑をかけていた。
Read More事件は、オンラインで打ち合わせをしている最中に起きた。
ブオンッと風を切り裂くような音を立てて、視界の隅をなにかが横切った。
打ち合わせも終盤にさしかかり、雑談に移行していたので、私はふっと顔を上げる。
キナリ★マガジン「岸田の妄想!まぬけ商店」更新しました!
このコーナーでは「岸田奈美のまぬけエピソード」と「あったらいいな!まぬけグッズ」を、私がダラダラと書いていきます。
【第4回更新しました】幡野広志さんの『なんで僕に聞くんだろう。』の発売を記念して、作家・岸田奈美さんが幡野さんに公開人生相談を行いました。岸田さんと幡野さんの対話を全4回でお届けします。
Read More「奈美と結婚しても、ダウン症の弟くんの面倒を見る自信がない」
高校生の時、付き合っていた彼氏が言った。ショックだったのは。明るかった彼の、思いつめたような表情でも。とつぜん切り出された、将来の話でも。障害のある弟を、否定されたことでもなかった。
とにかく楽しそうに料理をするのが、私の母だった。
ジュウジュウと油が弾ける音が聞こえてきたら、母の料理が始まった合図だ。
小学生の私は示し合わせたように鳴る腹をさすりながら、皿を取りに行くフリをして、台所に立つ母を覗く。
言葉の勉強をするために、私が大きなしゃもじを持ってプロのもとへ向かう「突撃!岸田の文ごはん」の時間だよ!
今回お会いさせてもらった人は、阿部 広太郎さん。電通のコピーライターで、「企画でメシを食っていく」というインパクトのある講座の主宰でもある。
まず告知させて。こんなのやることになったから、よかったら見てね↓
https://note.com/namirairo/n/nf2b509667a8b
さて。私が「ガイアの夜明け」に出たわけじゃない。出とったらびっくりするわ。
今年の2月まで10年間勤めていた会社で、取材を受けた。
【第3回更新しました】幡野広志さんの『なんで僕に聞くんだろう。』の発売を記念して、作家・岸田奈美さんが幡野さんに公開人生相談を行いました。岸田さんと幡野さんの対話を全4回でお届けします。
Read Moreいつも読んでくださって、ありがとうございます。
私は変なところばかりに目が行くし(天橋立ビューランドに行っても、景色より木にひっかかってる瓦を眺めてしまう)、すぐに忘れてしまう落ち着きのない人間なので、日記を書いていました。