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春になるといつも咳が止まらなくなって、元気そうで浮足立つフレッシュな人々を横目に「なんてわたしゃダメなんだ、こんなもん呼吸する布団だよトホホ」みたいになることが例年だったんですが。
ブックデザイナーの祖父江慎さんが亡くなられました。
インターネットで次々に手向けられる追悼の言葉を読んでいると、祖父江さんのほんとうにチャーミングなお人柄とエキセントリックなお仕事でいっぱいで、悲しさと温かさが同時に押しよせてきます。
余命わずかな母によりそう娘・澄のもとに、十年以上ぶりに旧友があらわれた。彼女がもたらしたものは、澄がずっと気づけなかった、たったひとつのもの。腐れ縁のような地獄の共犯者のような、ふたりの話。