【キナリ★マガジン更新】関西人はハイパーインフレに強く、大谷翔平はほんのり似ている(ウズベキスタン新婚旅行)
「なんで新婚旅行先がウズベキスタンやねん?」についてはこちら。
出発当日。
ウズベキスタンへの直行便は成田からしか出ておらず、便数も少ないので、関空から韓国へいったん向かい、そこから乗り換える。
韓国まではLCCを選んだから機内食が出ない。
「遅れたら怖いし、とりあえず出国審査のとこ抜けてからご飯たべよか」
「賛成」
おっちょこちょい同士の旅行は、余裕を持って移動してギリギリ滑り込みという、摩訶不思議の磁場が発生する。
案の定、手荷物検査でみずきくんが引っかかっていた。そういえば、この男が何事もなく検査を抜けるのを一度も見たことがない。
「100mlをこえる液体は持ち込めませんが……」
保湿クリームを取り上げられていた。乾燥肌のみずきくんが、わざわざ北欧で買った最強のクリームなのに。
泣く泣く捨てる羽目になったが、もったいない、もったいない、とつぶやきながら急いで全身に塗りたくっていた。テッカテカになったみずきくんとともに、ヌルッとひねり出されるように出国した。
出国エリアについてホッとしていたら、
「たっか!!!!!!!!!!」
カフェの前でみずきくんが叫んでいた。
普通のプロントの前で、何を大げさな……。
「たっか!!!!!!!!!」
コンビニのようなたまごサンドで627円。目を疑った。ツナトーストが500円、明太フランスが700円。コーヒーを注文したら1220円もする。
割高のパンで腹をふくらませるぐらいならと、おむすび屋を見たら、
おむすびが3000円。神戸牛だの鰻だのを軽率にむすぶんじゃないよ。むすばれる方もびっくりするだろ。公家をビジホに寝かせるようなもんだから。
出国審査を終えたらもうここは外国だった。
関空はアホの空港になってもうたんか。探しゃあコンビニのひとつぐらいあったのかもしれないが、新婚旅行の門出に冷えたコンビニ飯も物寂しく、なにも食べずに飛行機へ乗った。
韓国の乗り継ぎでビビンバを爆食いすることに成功し、7時間のフライトもあっという間に過ぎて、ウズベキスタンのタシュケント空港に着いた。
空港のロビーには猫がいた。
堂々とあくびし、堂々と寝転がり、堂々と荷物レーンを健康器具のように歩いていた。追い出される気配がなく、ウズベキスタン人の懐の深さを感じた。
空港で真っ先にやったのは、SIMの購入だ。
海外で電話やネットを使うときに必要で、いつもは事前にAmazonで買っていたけど、ウズベキスタンは現地で買ったほうが5000円も安くなる。
SIM会社のカウンターに向かうと、わたしは目が釘付けになってしまった。
店員が……!
ほんのり大谷翔平……!
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