占い師のしいたけ.さんと往復書簡をはじめます

 

しいたけ.さんと交換日記ならぬ交換noteをさせてもらえることになったんですが、いったん、聞いてほしい話がある。

月曜の16時になると、わたしは手帳を開く。

ダウン症の弟が書いた数字が、表紙になった手帳だ。10冊まとめ買いして、毎年使っている。こんなにふぞろいで堂々としたうれしい数字はほかにないので。2022年版を永遠に使い続けているから、日付と曜日はズレまくり。

でも、いいのだ!
わたしはスケジュールなど、書かない!

わたしが書くのは、

左のページに『今週のしいたけ占い』!


毎週月曜に更新されるしし座の運勢から、気になった3行だけをな。

右のページには『やらなあかん仕事と用事』を書いておく。noteを書くのも、手土産を買うのも、すべての行動を怒涛のごとく。

これをしておかないと、目先のことばっかり手をつけてしまうわたしは、一週間が迷子になるのだ。

しいたけ.さんの言葉はやさしいので、占いだけ書き写して満足し、一服がてらなんか別のことをやりはじめて次の日に「やべえ!仕事書いてへん!」とあわてることもよくある。

レディース エーン ジェントルメン!
この“儀式”の楽しみは、ここからだっ!

一週間経ったら、先週書き写した占いをながめる。その上から、思いついたことを色ペンで書き込む。

この工程におけるわたしの独り言は、めちゃくちゃ多くなる。

「この“勝負どころ”って、あの打ち合わせのことやったんや!」
「よしよし、夜中にケーキ食べて、ちゃんと“非行”に走れたで!」

ぼそぼそ、にやにやしながら、答え合わせをしていく。

もちろん、こじつけである。でもこれが本当に楽しい。占いの言葉を種にすることで、先週の自分を励ましていくのだ。

出不精かつ連絡無精のわたしは、しいたけ.さんの言葉に背中を押されて、ようやく人を誘ったり、旅に出たりする。

もう5年、この儀式を続けている。


3日でマスターできる日本史を2日にして平気で放り投げるほど、驚異的に飽きっぽいわたしが5年というのは、すげえのよ!?

会社員をやめて作家になった時、自分の力ではどうにもならんことが世の中にはいっぱいあると知った。努力は報われる。それはそう。

ーーだが努力したとて『すんまへん、あの企画ですけどスポンサーが夜逃げしましてオシャカですわ』みたいなことは平気で起こる!

あと、家族が急病で入院したりね。努力じゃどうしようもないね。わたしが代わってあげることもできんし。

結局、最強なのは時間。何もかも時間が解決してくれる。

ただし、それって過ごし方も重要だ。その流れてゆく時間はなるべく健やかに、むやみに牙を剥かずにやりすごさねば、しんどいことになる。解決するまで待つというのはまた別の修行だ。

わたしは、明るい言い訳がほしかった。

時間に身を任せてると、たまに「わたしゃなんもしてへんのちゃうか!」と、無力さにさめざめ泣きそうになる。

しいたけ.さんの言葉は、わたしに寄り添ってくれる。そうじゃないよって。あんたがんばったじゃんって。こりゃどうしようもないよ、星の巡りだもんって。

しいたけ占いは、まるでわたしを励ましてくれる手紙だった。未来と過去で、二度読めるのがおいしい手紙。黒ヤギさんも舌鼓。

で、そこにわたしは「しいたけ.さん!当たりましたぜ!」と手帳の上に報告していったわけで。

つまり5年間、届かない返事を、ひとりで書き続けていたのである。


ここで、たいへんなお知らせがあります。このたびなんと、手紙が届く事態になりました。

しいたけ.さんとnoteで往復書簡をはじめます!


月に1〜2往復で、ひとり10通ずつ。わたしが書いて、お返事をいただく。なんでもかんでも速報の時代に、せっかちなわたしが、あえてゆっくりやります。

こんなチャンスはもう二度とないんちゃうかと思うので、じっくり、がっつり、書かせてください。

往復書簡について


・8月から来年2月頃までを予定しています。だいたい毎月2通ずつですが、11月はお休み。10月と12月は1通ずつの更新を予定しています。

・読みやすいように1通あたり2,000字を目安にしています。短くなったり長くなったりするかもしれませんが、それもお手紙のいいところです。

・往復書簡は、それぞれの有料マガジン(岸田奈美はキナリ★マガジン、しいたけ.さんは「しいたけ.サロン〜お手紙・お悩み相談マガジン〜」)に追加されるほか、単体購入も可能です。

・更新を見落とさないよう、共同運営マガジンにもすべての記事を追加します。フォローは無料なので、ぜひフォローしてお待ちください!

▼共同運営マガジンはこちら

ところで……。

この予告を書く前にも、わたしは手帳を見返していました。ちょうど、しいたけ.さんの半期占いを、書き写していました。

2026年下半期のしし座は「魂同士が引き合う出会い」で、縁ある人と深く繋がって、意気投合する。しし座の7月はいちばんのラッキー月で、いろいろな場所で共鳴が起きていく奇跡——。

これやんけ!


びっくりしました。往復書簡を藪からスティックに言い出したのはわたしの方ですが、まさか受けてもらえるとは思わず、唖然としてたんです。これはもう……これやんけ!

ふふふと不敵に笑いながら、今こそ言わせていただきます。

「わたしの季節がきたぜ!!!!!!!!」

しいたけ.
占い師・作家。哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強。2014 年から約 8 年半、『VOGUE GIRL』で「週刊しいたけ占い」や「上半期・下半期しいたけ占い」を連載して いた。現在は「しいたけ占い公式サイト」で、毎週月曜日に公開される「週刊しいたけ占い」と、半年ごとに公開される「上半期・下半期しいたけ占い」を連載中。
note でも、 「月刊しいたけ占い」やコラム、読者からのお手紙に答えるマガジンを執筆している。

★しいたけ.さんは、往復書簡記事をしいたけ.サロン「お手紙マガジン」にて更新予定!

 
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