【キナリ★マガジン更新】ドラマの撮影現場がすごすぎたので
一ヶ月後、NHK BSプレミアムでドラマ化する『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を書いた岸田奈美です。
いまだに地元で信じてもらえてないですが本当です。
こんな、こんな自己紹介を、できる日が来るとは……!
台本をもらった日、
セリフのうまさとキレの良さにゲラゲラ笑いました。
お話のふくらみと登場人物の成長に涙が出ました。
愛。
その二文字が詰まっている神ドラマ。いいですか。これは神ドラマになります。本当です。信じてください。小躍りが止まらない。
5月14日から放送なので、みなさん、BSアンテナの準備をしておいてください。もしくは馴染みの電気屋をみつけて、軒先で見せてもらってください。昭和のように。
ところでわたし、今まで3回も現場に行きました。
いや、実は1回だけの予定だったんですけれども。
あまりに、あまりに愛もこだわりも驚きも、何もかもがすごすぎる現場だったので。3回行きました。おかわりがすぎる。
ドラマの主人公・岸本七実(岸田奈美)役の河合優実さんが、ダーッと駆け寄ってきて、
「こんなに長い撮影は初めてだけど、本当に楽しくて、愛おしい現場です」
とわたしに言ってくれたんです。
もう、本当にこれは、そのとおり。
役者さんのハッとする成長。
たったひとつのセリフに込められた思い。
他人同士が少しずつ家族になっていく道のり。
現場の端っこにじーっと立たせてもらったわたしは、ず〜〜〜っと心を掴まれ、揺さぶられていました。
どうにかしてこの感動を、世の中へおすそわけしたい。
そうだ、見学レポートを書こう!!!!!
(あいかわらず、これしかできない)
100文字で済むことを2000文字で書くという無駄な才能をここでも発揮してしまい、なんと、全部を語り終えるのにnote8回分を費やす予定になりました。きみはついてこれるか、この狂気の長文に……!
あまりに荒ぶる感情をぶつけることになるので、最初は『キナリ★マガジン』の読者のみなさんだけに限定公開します。なにを書いても、だいたい微笑んでくれる広い心に甘えて、生々しく綴ります。
月1,000円の購読料がかかるんですが、有料部分の文章はLINEやメールで友だちに送ってOKです!回し読み推奨!チェーンメールのごとく!
マガジンの読者のみなさんの感想(コメントやSNSでの引用など)を読ませてもらって、参考にしながら要約・編集をした短文Ver.を、無料で全体公開します。
見学レポートの更新予定
4月17日
第1回「岸本家と岸田家がついに出会う!の巻」
4月20日
第2回「逸材!草太くんと良太くんの巻」
4月24日
第3回「慈悲!七実ちゃんと奈美ちゃんの巻」
4月28日
第4回「岸本ハウスが爆誕の巻」
4月30日
第5回「愉快な大いなる第一歩の巻」
5月2日
第6回「愛しのボルちゃんと耕助パパの巻」
5月3日
第7回「だんだんそれぞれの成長の巻」
5月4日
第8話「みんなを連れていく沖縄の巻」
・さっき3秒で決めた仮タイトルです。
・だいたい21時〜23時ごろの更新です。岸田の体調などにより、公開日が遅れることもあります。
全8話の全文を読めるのは、キナリ★マガジンの読者さんです。
要約・編集した文章を、ドラマ放送の直前までに公開します。つまりはマガジンを購読しなくても、待ってもらえたら無料で読めます。
あっ。
レポートやドラマの感想を投稿するときの
ハッシュタグは「#かぞかぞ」です!
タイトル長いもんね……流行らせていきたいね……!
キナリ★マガジンの読者さんへ
いつも岸田家の生活を支えてくださって、ありがとうございます。
わたしはどうしてもこのドラマを、たくさんの人に観てもらいたいんです。
これ言うていいんかわからんのですが、ぶっちゃけですね、ちゃんと関わらせてもらう前の最初の最初は、そこまで熱い思いを持ってませんでした。
好きな人だけが観てくれたらええんちゃうかなと。
ドラマは視聴率がどんだけ良くても原作者がもらうお金が増えるわけでもないし(このお金も見学の旅費などで消える)、それで本が爆発的に売れるってことも滅多にない。
でも台本を読ませてもらい、現場を見させてもらい、じわじわと熱が宿ってきました。
そして、決め手になった出来事がありました。
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を出版して、大阪でサイン会をしたときのことです。
ひとりの女の人がサインが終わっても、なかなか動こうとしません。
困ったような顔をして、きょろきょろしたあと、覚悟を決めたように口を開きました。
「こんなことを言ったら、岸田さんは困ると思うんですが、あの、えっと、でもお願いします、ちょっと聞いてください……」
見た目ではわからなかったけど、妊婦さんでした。
数日前、お腹にいる子どもの遺伝子検査をしたら、ダウン症候群だとわかったそうです。あらま。
「頭が真っ白になって、どうしたらいいかわからなくて、親にも夫にもまだ話していません。お腹の子どもは愛しいです。来てくれてありがとうって思います。でも育てる自信がありません。幸せにできません」
ワワワーッと洪水のようにしゃべりだし、息継ぎをするたびに「ごめんなさい」と短く言うので、わたしのほうが泣きそうになってしまいました。
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