『かなたの肩書き』

 

“ヤングケアラー”って、誰が決めるんやろな。──
他人がくれた肩書きの中で、俺は自分の言葉を探した。

【あらすじ】
就活中の大学生・沢村夏向には、肩書きがない。エントリーシートの「これまでの人生で一生懸命に取り組んだことは?」という問いに、書くことがなく、半ばやけくそで綴ったのは、父親と中華料理屋のことだけ。

それでも面接は通過し、気づけば夢のスピーチ大会へ──。
突然の「ヤングケアラー」という肩書きに揺れながら、夏向は自分の言葉で人生を語り直していく。

【読者の声】
「“ヤングケアラー”という肩書きに込められた違和感と、自分の言葉で生きる強さに胸が熱くなった。」
「夏向と父の関係が本当にあたたかくて、読みながら何度も涙が出た。自分の人生を誰かに決めさせない! と改めて思いました。」
「“救われる”とは、誰かに決められることじゃなく、自分で選び取ることなんだと教えられた気がします。」
「人物が生き生きとしていて、情景が目に浮かぶ。短編なのに、人生の厚みが詰まっていました。」

自分の人生は、自分自身の言葉で紡ぐ──。
他人に与えられた肩書きではなく、「自分の言葉」で生きることを模索する青年と家族の物語。

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